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  • 共有物分割請求訴訟で絶対に知っておくべきこと|裁判で有利になるための知識

共有不動産を所有しているものの、他の共有者との意見が合わず、その状態を解消したいとお悩みの方がいるかもしれません。
そんな時に検討する選択肢の一つに「共有物分割請求訴訟」があります。
しかし、法律的な知識がないと、共有物分割請求訴訟は、不安や疑問でいっぱいでしょう。
「裁判で有利になるためにはどうすればいいの?」 「費用はどれくらいかかるの?」 「どんな分割方法があるの?」など、多くの疑問が浮かぶはずです。
この記事では、共有物分割請求訴訟について、裁判で有利になるための知識、分割方法、注意点などを解説していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

共有物分割請求訴訟とは

共有物分割請求訴訟は、共有不動産の所有者間で話し合いがまとまらず、共有状態の解消を求めるために裁判所に判断を仰ぐ訴訟のことです。
共有不動産の所有者が複数いる場合、それぞれの所有者が異なる目的や考えを持っているため、意見が一致せず、共有状態が長期化してしまうケースは少なくありません。
例えば、共同で相続した不動産を、一方が売却したいと考えていても、もう一方が住み続けたいと考えている場合などです。
このような状況では、話し合いだけでは解決が難しい場合があり、裁判所に判断を仰ぐ必要が出てきます。

1: 共有物分割請求訴訟の目的

共有物分割請求訴訟の目的は、共有状態を解消し、それぞれの所有者が自分の意向に沿って不動産を自由に利用できるようにすることです。
具体的には、以下のいずれかの方法で共有状態を解消することを目指します。

・現物分割:共有不動産を実際に分割する方法。
例えば、土地であれば区画を分けてそれぞれが所有することになります。
・価格賠償:共有不動産を分割せずに、一方の所有者が他方の所有者の持分を買い取る方法。
・換価分割:共有不動産を売却し、売却代金をそれぞれの所有者の持分割合で分配する方法。

2: 共有物分割請求訴訟が必要となるケース

共有物分割請求訴訟が必要となるケースは、以下の通りです。

・共有不動産の利用目的や使用方法について、共有者間で意見が一致しない場合
・共有不動産の維持費や管理費の負担について、共有者間で意見が一致しない場合
・共有不動産を売却したいと考えている共有者がいるが、他の共有者が売却に反対する場合
・共有不動産の相続によって、新たに共有者となった者が、共有状態を解消したいと考えている場合

3: 共有物分割請求訴訟のメリット

共有物分割請求訴訟には、以下のメリットがあります。

・裁判所の判断によって、公平な分割方法が決定される
・他の共有者の同意が不要
・共有状態が解消されるため、不動産の利用や売却などが自由になる

4: 共有物分割請求訴訟のデメリット

共有物分割請求訴訟には、以下のデメリットがあります。

・裁判手続きには時間がかかる
・訴訟費用がかかる
・思い通りの結果にならない可能性がある

共有物分割請求訴訟のメリットとデメリット

共有物分割請求訴訟は、共有不動産の所有者にとって、解決策の一つとなります。
しかし、メリットだけでなくデメリットも理解した上で、慎重に判断する必要があります。

1: メリット

・裁判所の公平な判断:裁判所は、それぞれの所有者の主張や事情を考慮し、公平な分割方法を決定します。
話し合いではなかなかまとまらなかった意見も、裁判所の判断によって解決できる可能性があります。

・他の共有者の同意不要:話し合いでは、他の共有者の同意を得ることが難しく、共有状態が長期化してしまう場合があります。
しかし、裁判所は、他の共有者の同意がなくても、分割方法を決定することができます。

・不動産の自由な利用:共有状態が解消されれば、それぞれの所有者は、自分の意向に沿って不動産を利用することができます。
例えば、売却したい場合は売却することも、賃貸に出したい場合は賃貸に出すこともできます。

2: デメリット

・時間と費用:裁判手続きには、多くの時間と費用がかかります。
特に、複雑な案件の場合には、長期間にわたる裁判になる可能性もあります。
また、弁護士費用や裁判費用など、経済的な負担も大きくなります。

・思い通りの結果にならない可能性:裁判の結果は、必ずしも自分の意向通りになるとは限りません。
裁判所の判断は、それぞれの所有者の主張や事情に基づいて行われますので、予想外の判断が下される可能性もあります。

・人間関係の悪化:裁判は、法的解決手段ではありますが、共有者間の関係が悪化してしまう可能性もあります。
特に、家族や親族間で発生した共有不動産の問題の場合には、裁判によって関係が悪化し、修復不可能な事態になる可能性も懸念されます。

共有物分割請求訴訟の具体的な流れ

共有物分割請求訴訟は、以下の3つの段階を経て進められます。

1: 当事者間の協議

まず、共有者間で話し合いを行い、分割方法について合意を目指します。
話し合いでは、それぞれの所有者の意向や事情を理解し、お互いに歩み寄る姿勢が大切です。
話し合いによって合意に達することができれば、裁判手続きは不要となります。

2: 調停

当事者間で話し合いがまとまらない場合は、裁判所が仲介する調停という手続きに移行します。
調停では、裁判官が話し合いの場に立ち合い、それぞれの所有者の主張を聞き取りながら、合意形成を図ります。
調停によって合意に達することができれば、裁判手続きは不要となります。

3: 訴訟

調停でも合意に達することができない場合は、訴訟という手続きに移行します。
訴訟では、裁判官が証拠に基づいて判断を行い、分割方法を決定します。
訴訟は、時間と費用がかかるため、最後の手段として検討すべきです。

まとめ

共有物分割請求訴訟は、共有不動産の所有者間で話し合いがまとまらない場合に、共有状態を解消するために有効な手段の一つです。
しかし、時間や費用、関係悪化などのデメリットも考慮する必要があります。
共有物分割請求訴訟を検討する際には、まずは弁護士に相談し、自分の状況に合った解決策を見つけることが大切です。
弁護士は、訴訟のメリットとデメリットを説明し、訴訟以外の解決策も提案してくれます。
共有物分割請求訴訟は、複雑な手続きを伴うため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
弁護士に相談することで、安心して訴訟に臨むことができるでしょう。

 

編集者

【監修】共有持分サポート
【監修】共有持分サポート
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