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COLUMN

  • 共有者が複数の不動産を売却できるのか?知っておきたい売却方法と注意点

共有不動産の売却は、複数人で所有している不動産を売却する場合、さまざまな注意点や手続きが必要になります。
特に、相続や不動産投資などを通じて不動産を複数人で所有している方は、共有不動産の売却に関する知識を深めておく必要があります。
本記事では、共有不動産の売却方法や注意点、トラブル回避策、関連する法律知識などを解説することで、読者が安心して不動産売却を進められるように支援します。

共有者が複数の不動産売却できるのか?

共有不動産の全体の売却は、共有者全員の同意が必要で、単独での売却はできません。
これは、不動産の所有権が共有者全員に属しており、一人の意思だけで全体を売却することは他の共有者の権利を侵害してしまうことになるからです。

しかし、自分の共有持分のみを売却する場合には、他の共有者の同意は必要ありません。
例えば、共有者が3人いて、Aさんが自分の持分を売却したい場合、BさんやCさんの同意を得ずに売却することができます。

1: 共有不動産売却の原則

共有不動産全体を売却する場合の原則は、共有者全員の同意が必要となります。
これは、不動産の所有権が共有者全員に属しており、一人の意思だけで売却することは、他の共有者の権利を侵害してしまうことになるからです。

2: 共有持分のみの売却

共有不動産全体を売却するのではなく、自分の共有持分のみを売却する場合には、他の共有者の同意は必要ありません。
ただし、買い手が見つかるかどうかは別問題です。

3: 売却できない場合

共有者全員の同意を得ることができない場合は、共有不動産全体を売却することは売却できません。
この場合、共有物分割請求という方法があります。

共有不動産売却の手順と必要書類

共有不動産全体を売却する場合、以下の手順で進める必要があります。

1: 共有者全員を把握する

まず、共有不動産の共有者全員を把握する必要があります。
共有者全員が売却に同意していることを確認する必要があります。
共有者が多数いる場合は、全員の連絡先や住所を調べる必要があります。

2: 共有者全員を説得し、売却の同意を得る

共有者全員を説得し、売却の同意を得る必要があります。
売却価格や売却方法などについて、全員が納得するまで話し合いが必要です。

3: 不動産業者に売却の仲介を依頼する

共有者全員が売却に同意したら、不動産業者に売却の仲介を依頼します。
不動産業者に売却の条件や希望価格などを伝えて、売却活動を開始します。

4: 共有者全員が契約に立ち会う

売買契約を締結する際には、共有者全員が契約に立ち会う必要があります。
契約の内容をよく理解し、納得した上で署名・捺印をするようにしましょう。

5: 売却代金を共有持分に応じて分配する

売却代金は、共有持分に応じて分配されます。
例えば、共有者が3人で、それぞれ1/3の持分を所有している場合、売却代金の1/3ずつが分配されます。
売却に必要な書類は、以下のとおりです。

1: 登記識別情報
不動産の登記簿謄本に記載されている、不動産を特定するための情報です。

2: 地積測量図
不動産の面積や境界を示す図面です。

3: 身分証明書
共有者全員の身分証明書が必要です。
運転免許証やパスポートなど、顔写真付きのものが望ましいです。

4: 印鑑証明書
共有者全員の印鑑証明書が必要です。

5: 住民票
共有者全員の住民票が必要です。

6: 実印
共有者全員の実印が必要です。

上記、売却に必要な書類は、予め司法書士へ確認が必要です。

共有不動産売却の注意点

共有不動産売却では、さまざまな注意点を理解しておく必要があります。

1: 共有者間でのトラブル

共有者間で売却価格や売却方法について意見が一致せず、トラブルになる可能性があります。
トラブルを回避するためには、事前に共有者間でしっかりと話し合い、合意しておくことが重要です。

2: 売却価格の低迷

共有不動産は、一人で所有している方の不動産よりも買い手がつきにくいため、売却価格が低迷する可能性があります。
共有不動産を売却する際には、市場価格をしっかりと調査し、適切な価格で売却できるように準備しておく必要があります。

3: 法律上の問題

共有不動産の売却には、民法や不動産登記法などの法律上の問題が関係してきます。
法律に違反しないように、売却を進める必要があります。

4: 共有持分のみの売却

共有持分のみを売却する場合、買い手がつきにくいという問題があります。
買い手が見つからない場合は、売却が難航する可能性があります。

5: 分筆

共有不動産を分割して売却する場合、分筆と呼ばれる手続きが必要になります。
分筆は、土地の境界線を変更する手続きであり費用がかかるだけでなく、時間がかかることもあります。

まとめ

共有不動産全体の売却は、共有者全員の同意が必要で、単独での売却はできません。
売却する際には、共有者全員を把握し、売却の同意を得る必要があります。
また、売却価格や売却方法、法律上の問題など、さまざまな注意点を理解しておく必要があります。
共有不動産の売却は、複雑な手続きや注意点が多く、トラブルになる可能性もあります。
そのため、売却前に専門家に相談することが重要です。

編集者

【監修】共有持分サポート
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